過度のストレスによって自律神経失調症を発症し休職する社員が増加中

疲労困憊の様子

体の機能を調整する「自律神経」は、活動や緊張を促す「交感神経」と休息を促す「副交感神経」から成り立っており、双方が反対の働きをすることで、血管の収縮・拡張、ホルモンの分泌量の調整、免疫機能などがバランスよく保たれているのです。

しかし、長時間労働や職場の人間関係などによって過度のストレスにさらされていると、高関係と副交感神経のバランスが崩れ、頭痛、肩こり、眩暈、動悸、息切れ、下痢(あるいは便秘)、イライラなど全身にさまざまな症状が現れます。

これが近年、職種を問わずに多くの企業で休職者を生んでいる「自律神経失調症」です。この病気は健診などで行われる血液検査や画像診断などでは、異常が発見されることはありませんので、周囲の人は勿論、本人も「単なる疲労だろ」と最初はあまり深刻に捉えられない傾向にあります。

自律神経失調症の原因としては、過度のストレスをはじめ、ストレスに弱い体質、転勤・職場配置の転換などの環境の変化、生活リズムの乱れなどが挙げられます。

自律神経失調の予防・治療には、産業医が職員との面談を行い、ストレスの原因が何かを探り出し、可能な限り除去できるようにアドバイスをすることが大切です。バランスの取れた食事、適度な運動、入浴、質の高い睡眠などは症状を改善するために欠かせません。

医療機関では、さまざまな症状を緩和するために、自律神経の機能を調整する薬や抗うつ剤、抗不安剤、睡眠誘導薬などが処方されますが、薬物療法だけでは自律神経失調症の根本的な治療になりません。そこで心理療法として、カウンセリングをはじめ、自律訓練法、行動療法などがあわせて行われます。


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